ワンデーコンタクトのデーター
ワンデーコンタクトを注文する際には処方箋やコンタクトの商品箱、ブリスターパック(レンズの入っている容器)などレンズデータの記載のあるものをお手元に置いて注文するように心がけてくださいね。スマフォや携帯がこれだけ普及していますので、コンタクトレンズのデータ部分を写真に撮っておくといいかもしれませんね。
以下、ワンデーコンタクトを注文する時に必要なデータを紹介していきますが、メーカーやレンズの種類によって数値や規格も変わってきますのでご注意下さい。
ノーマルタイプのワンデーコンタクト
BC(ベースカーブ)
コンタクトレンズの内面カーブを数値化したものです。ワンデーコンタクトの多くはBCは1種類しかなく(その1種類のBCでほとんどの方の目に適応する)選択の必要がない場合が多いですね。ただワンデーコンタクトの中でも人気のジョンソンエンドジョンソンのアキュビューシリーズのように2種類のBCを用意しているレンズの場合は選択をしなくてはなりません。
PWR(パワー)
度数のことを表しています。マイナス表記がついていれば近視を矯正するレンズ、プラス表記がついていれば遠視を矯正するレンズです。PWRの表記に関してはややこしい話ですがレンズによって異なり、Pの一文字で表しているレンズもあれば度数の単位であるD(ディオプター)と表記しているレンズ(J&Jのレンズがそうです)もあります。度数の間隔は1段階が0.25間隔になっています。メーカーにもよりますが、多くのメーカーのレンズが-6.00を超えると0.50間隔と言う規格のレンズが多いのではないでしょうか。度数の上限についてはレンズによって異なりますが、-10.00Dや-12.00Dを一つの区切りにしているレンズがほとんどです(シードのワンデーピュアうるおいプラスは-16.00Dまで)。また近視度数のみのレンズ、近視度数と遠視度数の両方を用意しているレンズもメーカーにより異なります。
DIA(ダイアメーター)またはS(サイズ)
これはレンズの直径(大きさ)を表しています。ワンデーコンタクトのDIAはレンズにより異なりますが、1種類のみと考えて問題はないかと思います。14.0mm、14.2mmがほとんどです。
以上の3つのデータが必要になりますが、上記でも申し上げたとおり、BCとDIAはほとんどのレンズが1種類しかありませんので選択する必要がありません。従って度数とレンズ名がわかっていれば多くのワンデーコンタクトが注文できるのです。
ここから先はワンデーコンタクトの乱視用や遠近両用タイプなどに必要なデータを説明していきます。
乱視用タイプのワンデーコンタクト
乱視用のコンタクトには近視や遠視を矯正する度数、乱視を矯正する度数、乱視度数の方向を表す乱視軸度と言うデータが必要になります。
SPH(スフェアー:球面レンズ)
「SPH」とは近視や遠視を矯正するレンズのことをいいます。そういう意味で言うと「SPH」は「PWR」(度数)の中の一つと言うことになります。通常タイプのワンデーコンタクトの場合、乱視の度数は含まれていませんので、PWRと言えばSPH(球面レンズ)のことを表しています。
CYL(シリンダー:円柱レンズ)
「CYL」は乱視を矯正するレンズのことをいいます。従って「SPH」と同様「CYL」も「PWR」(度数)の中の一つと言うことになります。「CYL」をコンタクトご注文時に選択するのは乱視矯正用コンタクトの時だけです。ただ近視や遠視を矯正するレンズとは異なり、選択肢は-0.75、-1.25、-1.75、-2.25などの3~4種類のみのレンズがほとんどです。
AXIS(アキシス:軸度)
乱視には方向があります。方向があるということは、矯正する時にはその方向に合わせて矯正をしなくてはならないと言うことです。その方向を示すデーターがAXISなのです。表記はAX180°とかAX90°などと表記します。単独で登場することはなく、必ずCYL(円柱レンズ)とセットで使用します。CYL-0.75 AX180°と言うように。
遠近両用タイプのワンデーコンタクト
ADD(アディション:加入度数)
このデーターは遠近両用レンズのみに使用します。遠近両用レンズは1枚の小さなレンズの中に遠用度数と近用度数があります。ADDの選択肢もたくさんあるわけではなく、+1.00、+1.50、+2.00、+2.50等を含めおおよそ3~5種類位でしょう。